意外かもしれませんが、企業より個人の方が防御策に対して意識がゆるい分狙われ易いと言えます。
 個人が狙われる理由としては、人間関係のもつれが最も多く、次に遊び半分の愉快犯、仕事関係、ストーカーがらみといった理由がよく見受けられます。
 
   
 
     一昔前は、浮気というと主婦が夫の浮気調査をするというパターンが主流でしたが、最近では主婦の浮気や昼間の行動を調査するというパターンが圧倒的です。調査依頼は、主婦からくるケースの方が多くなりました。  
  *ラブホテル街  
 「どうも、夫が私の行動をチェックしてるみたいなので調査してほしい」というもの。
 夫は、おそらく探偵とかに相談に行って、探偵から「盗聴器を自宅の**へ付けてみて。」と言われ指示に従って取付けるパターンが多いようです。なかには、自分で購入して取り付けることもありますが、夫の行動はやはり尾行をする事が多いようです。
    だいたい、別れ話が出てどちらかがまだ諦め切れずにいる場合は相手のことが気になってしょうがないのが普通でしょう。
  そうすると、言動を何とかして知りたい、「そうだ、盗聴してやろう」という安易な発想でストーカーの第一歩が、始まります。自分の手を汚さず簡単に出来ます。
   
      *元彼との思い出  
   
 
     とにかく、この愉快犯が非常に多い。盗聴や盗撮に興味が沸けば、電気街や通販で簡単に買えて手軽に楽しめます。道徳心の問題ですが、自分で楽しんでいる分には、特別、罪にもならないこともあって、ますます増えていく事でしょう。
 少し、付け加えておくとこの背景には、IT社会が進みすぎて、人間関係作りがますますへたになっています。人と会話をする事が、苦手な人が多くなっているのも大きな理由の一つです。
 
  *公衆トイレ    
 
 
   本当に嘆かわしいことですが、「娘が小遣いで買えないような高価なバックや時計を持ってる。ひょっとして、何か悪いことでもしているんじゃないか。」と探偵に相談。すると、探偵は「この盗聴器を娘の部屋に取付けなさい」と指示します。そのうち、娘は親に話していないことを親が知っていることに不審を抱き、われわれに調査依頼をしてきます。

 この逆のパターンもあります。子供が、心配して親の言動をチェックするという事です。取付けた事がバレルと、間違えなく親子関係は崩壊するでしょう。充分気を付けて・・。